ケニア情勢

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 ナイロビでは相変わらず一見平穏そうな日々が続いていますが、ニュースやテレビを見たり、ラジオの放送などを聞いていると、まだまだ混乱は続いている模様です。アナン元国連事務総長は、もう1週間以上の滞在になるのでしょうかずっとナイロビにいて要人との懇話会を続けているようです。今日もテレビでアナンさんが、「ケニアに平和なくしては発展はありえない」と重々しく演説しておられて、その会場の映像なのか、国会議員たちが集っている議場の大スクリーンに大きな白い鳩が飛んでいる光景が映されていて、たくさんの議員たちが重苦しい表情でそれに見入っていました。
 そんな中、気になったニュースは、リフトバレーの地方の村々では、村人たちが弓矢で武装して、他部族の攻撃に備えているという話でした。ケニアはソマリアなどとちがって、アラブの資金が流れてくる余裕がないのか、もともと市中に武器弾薬が出回っていないということで、闘いはあっても武器が手斧やナタ、弓矢といったものばかりで、メディアも狩猟用に使う道具がにわかに戦闘用に再準備されていることに興味津々のものの言い様です。
 いつだか、アフリカ各国で勃発する民族紛争は、欧米アラブ社会が重火器を不用意にアフリカ社会に流し込むから、惨状が大きくなるとか言われていたことがありますが、今現実に100年前の戦闘道具で再武装して戦おうとしているケニアの村人を見ると、どちらにしても殺戮には変わりがないではないかと思ってしまいます。やはりアフリカに肩入れする僕らとしては、どっちにしても血で血を洗うようなことはしてほしくはない。昨日まで、同じ市場で顔を合わしていた人同士が弓あを向けあうなんて、考えるだけでもぞっとしてしまいます。

 ナイロビから発信されているラジオ放送では、いつもと変わらない音楽番組の合間に、「私たちにはケニアしかない。自分たちの町や財産を破壊してしまっても、私たちの居場所はここしかないのです。今必要なのは冷静になって考えてみることです」と、悲痛な声のアナウンサーが呼びかけています。まったくその通りだと思います。

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この記事へのコメント

2008年03月13日 21:22
はじめまして。
私はおととしの夏、ケニアに初めて行きました。
ケニアの人々、町並み、サファリ・・・本当に魅力を感じました。
ただ、社会情勢や戦争のことは全然理解できていません。
またこのブログ見に来ます***

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